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【レビュー】タミヤ 1/35 Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 大洗女子学園 あんこうチームver. 

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「ドイツ戦車部隊のワークホース」と呼ばれ、第二次世界大戦時に主力として戦線に投入、終戦まで生産され第一線で活躍し続けたⅣ号戦車。H型はその最終強化形態とも呼べる姿で、「Mark IV special」の名でイギリス軍を恐怖に陥れました。アニメ『ガールズ&パンツァー』では、本編後半であんこうチームのD型を改修しMark IV specialへと換装。本編最終回での黒森峰女学園との激闘、そして劇場版での大学選抜チームと、格上相手ともスペック差を超えて渡り合い、まさに『王者』の貫録を持つに相応しい主役戦車として、名実ともにガルパンのアイコンになっています。

祝『ガールズ&パンツァー劇場版』ブルーレイ発売記念、 タミヤ 1/35 Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 大洗女子学園 あんこうチームver.のレビューです。

↓Panzer vor!↓


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▲1/35 タミヤキットをベースに、劇中使用になるべく近づけるべく改修したH型仕様。
前回のポルシェ・ティーガーのレビューでも触れましたが、ガルパン特需で発売されたプラッツのキットの中身は基本的にドラゴン/サイバーホビー製の流用。しかもⅣ号戦車に至っては部品がいくつか足りないことで有名。 対して劇中本編のⅣ号戦車も公式ではD型改(H型仕様)と謳っていますが、厳密には細かい所でG型とD型の要素がごちゃ混ぜになっており(自動車部の魔改造が原因か?)、こうなってくると「ガルパン仕様」と呼ぶしかない独特な状態になってきます。 そこでベースにしたのはタミヤのH型(初期型)キット。これにガルパン仕様の要素を足していくことに。


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▲タミヤ製というだけで得られる安心感と作り易さ。
H型は車体周りのシュルツェンが最大の特徴。さすが天下のタミヤ、パーツをお湯に付けなくてもばっちり組み上がるのは素晴らしいです。凝って迷彩塗装にするようなことでもない限り、初心者にもお勧めできる良キット。ただし「ガルパン仕様」に近づけるためには、いくつかの改修点が必要です。幸いガルパン効果でⅣ号戦車D型改H型仕様の改造礼は模型誌にたくさん情報が載っているので、あれこれ悩む必要があまりないのが救い。


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▲キューポラ前方部にプラ板で突起物を追加。


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▲牽引用クレビスと車外装備品の追加。
なるべく車外装備品も劇中設定に近い位置に取り付けます。


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▲初期型の前方フロントパネルにパイプ状のホールドフック。
ホールドフックの形状が厄介で、こればかりはプラッツのF2型仕様とジャンクパーツから拝借。強化装甲版の止め具のディテールは設定に倣い削除。


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▲長砲身の48口径75mm砲。砲身の付け根部分にもディテールを追加。


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▲真鍮線でアンテナも追加工作。


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▲最大の特徴となるシュルツェン部。
特に難しい工作をすることなくバシッと組み上がる辺りはさすがタミヤ製。


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▲後部フェンダーにライトを増設。
Ⅳ号に限らず、ガルパンの戦車は意図的に車体に汚しを施していないモデルが大半。ここは敢えてシャドーを与えてリアル方向へシフト。


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▲側面部のシュルツェンにはプラ板で留め具ディテールをプラス。


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▲シュルツェンは取り外し可能。
外すとすっきりとした外観になるので、かなり印象が変わります。


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▲履帯はジャーマングレー&シルバーでドライブラシして仕上げ。


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▲大洗女子学園校章&栄光のあんこうチームマークはプラッツキットからデカールを拝借。


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▲幾多の激戦をも乗り越えてきた貫録の勇姿。
例えるならばⅣ号戦車は1年戦争MSでいうところのザク。決してハイスペックとは言えない性能ながらも、「西住みほ流」を体現するのはこの戦車以外他に在り得ない。


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▲最強姉妹、ここに揃い踏み。
このティーガーIと並んだ時のサイズ差!まさに姉妹を思わせる大きさに感動。


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▲宿命のライバルを超えて、ついに劇場版で実現した姉妹共闘。
ティーガーとⅣ号が並ぶだけで胸に熱い物が滾ります。


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▲クライマックスへ。
「捨て身の攻撃で最後には姉を立てる」という、みほらしい何とも大胆な作戦だったなぁとしみじみ思います。


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▲おめでとう、ありがとう、ガールズ&パンツァー。


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以上、タミヤ 1/35 Ⅳ号戦車D型改(H型仕様) 大洗女子学園 あんこうチームver.でした。改修点こそいくつかありますが、基本的に戦車キットとしての話をするならば、ベースにしたタミヤのⅣ号H型(初期型)キットは非常に優秀。プラッツの公式キットを組み上げるよりかは、遥かにストレスを少なくしながらも、簡単な改修で劇中のH型仕様のⅣ号に近づけることができるため、戦車プラモデル初心者にも大手を振って薦めることができます。 バーーッと組み上げて、適当にオキサイドレッド・サフを吹いた上に、ブラウンで塗りたくるだけでも劇中のⅣ号H型の雰囲気を味わうことができるのが最大の美点。物足りなければガルパンブームで出回った多くの資料をベースに、より深くⅣ号H型の姿を追い求めるのも楽しい探究になるでしょう。昨今の劇場版ブームに乗っかって、バンダイあたりがとてつもなく敷居を下げた超絶キットのⅣ号戦車でも出せばそれこそバカ売れしそうですが、ビギナーが「戦車模型」という敷居を跨ぐにあたって、このタミヤのⅣ号H型がひとつの指標になるんじゃないかなと、個人的には思います。

最後に少し湿っぽいけどプライベートな話を。
『ガールズ&パンツァー劇場版』ブルーレイ発売記念と大それた名目でエントリをしたためていましたが、正直な話、ガルパンが今年の春先までロングラン上映していた頃、自分は私生活面・精神面で非常に疲れて参っていました。それもこれも回りまわったツケとそれらを清算するための覚悟を強いられていた期間だったと言うか、逆行からくる不条理に辛酸をひたすら舐めさせられていた期間と言うか。 そんな疲れた自分を何度も劇場で勇気づけてくれたのが、ガルパン劇場版でした。 今、こうしてブルーレイが発売され、それを何度でも見ることができる、当たり前のような楽しい時間に立ち戻れたこと。辛かったけど、そんな辛かった時間を共に歩んで来てくれたガルパン曰く、「戦車道には人生の大切な全てのことがつまっているんだよ」。
これはある意味、本当のことなのかもしれないですね。
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