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【Shadowverse覚書】男は黙ってゴリラになれ。土秘術・魔導の巨兵デッキのゴリラ的可能性を探る 

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▲ママさんバレーとかそういう図ではなさそう。
目の前にでっかい未亡人バレーボールが2つ…持て余しているわけだが!

カードパック新弾が出る度に、毎度デッキの弄り甲斐があるのは秘術ウィッチだと思ってやまない僕です。決して強くない、常に事故り気味、勝ち筋が少ないの三重苦。でもハマるとめちゃくちゃ強い。 決して環境トップになることはないけれど底知れない魅力。「土だから」という理由だけで何だかお相手から肩ポンされそうな、不遇な土秘術デッキ。だけどそんな昨日の君ともおさらばだ。

シャドウバースというゲームで勝つにはどうするか。答えはシンプルだ。


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ゴリラになることだ。

相手リーダーの顔面をい叩いて、より早く20ポイント削り取った方が勝つ。シャドウバースのルールの根底はこれだ。ならば圧倒的なゴリラパワーで叩き伏せてしまえばいい。 霊長類の頂点に立つ人間も、ゴリラの筋肉の前には紙くずも同然。己を極限まで高め、完膚なきまでに相手を叩き潰す力を手に入れろ。

時に、神の次元への戦いへと進化したTOG環境。
ついに土ウィッチに待望のゴリラが追加された。


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▲今回ウィッチに追加されたニシローランドゴリラの巨兵君。
ゴリラ的運用方法なら、同じウィッチでもドロシーで殴りまくっていればそっちの方が100倍勝率はいい。だけどそれではロマンがない。


※ROB環境で一世を風靡したドロシー・ウィッチのゴリラ的解釈のオリジン。この考えはアグロやテンポ、ビートダウン系デッキのいずれにも当てはまる。ゴリラの精神、忘れるべからず。

前々回だかの覚書の時にもチラッと触れたが僕はアグロデッキが嫌いだ。 もちろんランクマッチで勝つためには止む無くアグロを使う時もあるが、ミッドレンジやコントロールデッキを使っている方がアグロの数倍もカードゲームをしている気分に浸れる。ここで書くゴリラ的運用法は上記のドロシー・ウィッチの運用法とは異なる。
如何にしてゴリラを活かすか。いわばコントロールゴリラ的運用法だ。


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▲ひとたび場に出れば、生半可なフォロワーでは太刀打ちできないゴリラスタッツとなる魔導の巨兵。

ここで、「相手の能力で選択できない」「手札から捨てた土の印・アミュレット毎に+2/+2する」という特性を元に、10/10以上のスタッツで場に出た魔導の巨兵と仮定して、各クラス毎の巨兵への対抗策・回答を考えてみよう。

・ニュートラル
ゼウスやバハムート等、終盤で巨兵を屠る手段が存在する。当然、どのクラスに配備されていてもおかしくないカードだが、そのコストの重さから魔導の巨兵の方が早く場に出る。但しこれらをフィニッシャーに据えるTOG環境のドラゴンに至っては例外。

・エルフ
比較的巨兵に対する回答は少ない。最速ターンで巨兵を出した場合、中途半端なステータスでなければ、森の意思+フォロワー進化殴りあたりの手段でしか巨兵を倒すことはできないだろう。巨兵を出した次のターンに根源への回帰を出されると捨てた手札が無へと化すが、現在の環境では採用例はそこまで多くないだろう。

・ロイヤル
ロイヤルが持つデカ物へのカウンターとしてはツバキが代表的だが、こと魔導の巨兵に対しては刺さることはない。但しロイヤルの場合、TOGで追加されたレジェンドカードのローランが持ってくるアミュレット、デュランダルが非常に厄介だ。 デュランダルが場にある限りは、どれだけ巨兵のゴリラパワーで殴ろうが4ダメージになってしまう。他にも、たまに現れる必殺持ちのフォロワーで殴られたら簡単に巨兵はやられてしまう。

・ウィッチ
対ウィッチに対しては比較的有利に立ち回れる。その特性から巨兵は超越デッキ絶対殺すマンと言っても過言ではない。注意すべきは禁忌の研究者+土の印で確定除去される点くらいだろう。その他の生半可なフォロワーでは、極太スタッツとなった巨兵に太刀打ちできる手段は少ない。

・ドラゴン
天敵中の天敵。 勝機はかなり薄い。前述のバハムートやゼウスは高確率でドラゴンデッキに搭載されている上に、それらを運用する10コストにドラゴンはいとも簡単に加速することができるようになった。加えてエンハンス時のライブラや、覚醒時に疾走や突進を持ちつつ必殺を手にする大鎌の竜騎や伊達正宗がいる。とにかくドラゴンデッキには巨兵に対する回答が多いので辛いマッチングになる。

・ネクロマンサー
注意すべきはネクロアサシンや不死者、カムラの自爆による巻き込まれだろう。いくら選択不可を持つとはいえ、これらの道連れ効果には巨兵も無力。特にカムラに巻き添えにされると、せっかく肥大化したゴリラパワーが全て相手のライフに献上されてしまう。 あまり採用例は見ないが、ソウルグラットンやバロール、マダムリッチの必殺持ちにも弱い。

・ヴァンパイア
比較的巨兵が場に残り易い相手。復讐時に黙示録2連発されるか、メドゥーサの魔眼やメドゥーサ自体をぶつけるぐらいが対抗策か。幸いにも前者は条件的に厳しいし、後者はそもそも採用例が少ない。

・ビショップ
フォロワー単体で見れば巨兵を返す手段がビショップにはあまりないが、テミスで問答無用に消し飛ばされる。 他にも死の宣告や神魔裁判所は対象がランダムなので、巨兵の「相手の能力で選択できない」能力が全く意味をなさない。


どうだろう。文字に起こすだけで、ざっとこれだけ巨兵に対してのカウンターがある。

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ところでみなさんは、ゴリラの意外な弱点をご存知だろうか。

ゴリラが持つ怪力たるや、自然界の頂点に君臨するかのような屈強なイメージを我々は持っているが、そもそもゴリラは群れで行動する生き物だ。群れのメスを守るために、オスゴリラはその怪力を振るうと言っても過言ではない。その上ゴリラは知能が他の哺乳類に比べてずば抜けて高い。

その知性の高さと警戒心の強さ故、ゴリラはストレスに非常に弱い。

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動物園の檻の中にいるゴリラでさえ、人間の視線にストレスを感じているし、最悪の場合ストレスで死に至る。ゴリラが動物園の観客に向かってうんこを投げる理由はここにあったのだ。
この通り、周囲の環境に溢れる過剰なストレスが何よりもゴリラを苦しめるのだ。

即ち、ゴリラ=魔導の巨兵であることは疑いようもない事実である。


この論拠を元に、ゴリラを最大限に活かすゴリラ的生態に則ったゴリラデッキが完成した。

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▲ニシローランドゴリラの巨兵君を最大限に活かすために調整した構築。
ドロシー・テンポでは、ひたすら場に出たフォロワーで相手の顔面を殴るゴリラ的な運用がまかり通ったが、今回コントロールゴリラ的運用になる。

勘違いしてはいけないのは、魔導の巨兵以外のフォロワー及びアミュレット、スペルカードは、全て盤面を征圧するためだけに運用する。
余裕があったりお相手が事故っていれば顔面をぶっ叩いておいても損はないが、過酷溢れるこの世界において、そんな甘い状況はまずないと思った方がいい。

そもそも顔面をぶっ叩こうが叩かまいがに関わらず、魔導の巨兵を10/10以上のスタッツで場に生き残らせ、次ターンにアンリエットを出して2回魔導の巨兵で顔面を叩けば、残りライフに関わらず勝つのである。
それまでにいくら相手が遅延しようがライフを回復しようが意味はない。ゴリラ+アンリエットのコンボ。勝ち筋はこれだけ。勝つにしても負けるにしても、このコンボが成立するかどうかによって、7~8ターン目までにはほぼ試合が決まる。


■キーカード

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▲もはや秘術ウィッチには欠かせないドワーフアルケミスト。
主に巨兵の成長剤となる土の魔片集めが目的になる。場に生き残れば進化させてさらにデッキを圧縮させる。土秘術デッキの要。


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▲ナーフされたもののサーチ能力は未だ有用。ミニゴブリンメイジ。
ドワーフアルケミストを確定サーチするために採用。1コストフォロワーは採用していないので、ナーフの影響は関係なし。


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▲テンポロスのリカバーやリーサル逃れに。上級アルケミスト。
進化後イラストがめちゃくちゃシコい。 ライフ5点回復はアグロデッキが絶望する回復量。効果を発動させるには土の印が必要だが、タイミングを見計らってうまく場に先出ししておきたい。


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▲顔面ダメージを無効化する壁役。タイムレスウィッチ。
こいつを場に出せば必然的に相手は盤面を無視できなくなるので、テンポロスが誘える。


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▲TOGで新たに追加された4コストフォロワー、天輪のゴーレム。
土の印消費で盤面か相手の顔面に3ダメージ。土秘術デッキの戦い方を大きく変えた優秀なフォロワー。うまく運用すれば1対2交換が容易に行えるし、場合によってはフィニッシャーにもなりえる。


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▲CKFC。進化前提だが5/6と2/2が5ターン目で並ぶという時点で非常に優秀。
進化で連れてくるミニゴブも含めて総スタッツが光る。デッキ圧縮も兼ねた中盤の起点。


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▲手札が枯渇した際と巨兵プレイ後のリカバー役。マジカルガール・メルヴィ。
C.V.東山奈央ちゃん、最高。安易にプレイすると相手を有利にしてしまうので、あくまで保険のピン挿し。


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▲盤面のリセットに対アグロネクロへの切り札。破砕の禁呪。
相手盤面のフォロワーが多いなら、巨兵を出す前に破砕で一度盤面を整理した方が、巨兵が生き残る確率が上がる。特に骨の貴公子がふりまくラストワードに抜群に刺さるので、ネクロ相手なら握っておきたい。


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▲もはや説明不要。ゴリラパワーキンジラレタチカラ。
素出しでも使えないことはないが、このデッキのコンセプト上、できれば進化込みで10/10以上のスタッツにして場に出したい。


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▲巨兵とワンセット。2回攻撃を可能にするアンリエット。
仮に巨兵の攻撃が相手の守護に阻まれても、アンリエットの回復効果で巨兵は全回復した状態になる。巨兵の2回攻撃が顔面に通れば、もはや相手は沈黙するより他ないだろう。


■代替候補
・変性の魔法

相手の守護除去や、厄介なフォロワーを消せる他、ローランのデュランダル対策にも使える。タイムレスウィッチあたりと入れ替えるのが妥当か。

・エンシェントアルケミスト
あまり採用する意味はない。そもそもエンシェントの効果で得るガデゴを利用するということは、長期戦を構えるということだ。本デッキは長期戦になればなるほど不利になるので、より守護を重視するという意味でもあまり効果的とは言えない。同じ理由がノノ研も該当する。

・パメラ
巨兵をパメラでバフすれば相当なロマン砲になるが、そもそも難易度が高すぎる。それならば巨兵を出した次のターンにアンリエットを出した方がまだ建設的。

・ゼウス
試合が10ターン目以降にもつれ込んだ際の押しの一手として。


■立ち回り
・マリガン

魔導の巨兵が手札にあれば全力でキープ。なければマナカーブ通りにプレイできるように、低コストカードを狙う。後攻なら4ターン目の切り替えしに天輪のゴーレムか上級アルケミストをキープするのもあり。

・1~3ターン
ドワーフアルケミストをプレイし、土の魔片を集めておく。炎熱の術式や錬金術の代償などの攻撃用アミュレットは、必要ならば積極的に出しても構わない。その分、土の魔片を巨兵強化のために使う。まずは盤面をイーブンにしつつ、デッキを圧縮していくのが最優先。

・4~6ターン
場に土の印があれば、天輪のゴーレムで1対2交換を積極的に狙っていきたい。5ターン目にはフィーナを出せると効果的。6ターン目に巨兵を出してもいいが、相手の盤面の状況を見て、出すタイミングを見極めたい。必要なら破砕で一度盤面をリセットする。

・7~10ターン
巨兵をプレイした次のターンが勝負の分かれ目。巨兵が生き残るか、そして手札にアンリエットは来ているか。相手が巨兵に対するカウンターを出して来なければ勝利確定。一度巨兵を潰されると勝利が絶望的に遠くなる。相手にフィニッシュを決められてしまう前に、何としてでも巨兵とアンリエットは手札に確保しておきたい。


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▲とにかく優先すべきは不利にならない盤面の維持。
あまり土の印を温存しすぎると逆に手札が溢れてしまう。序盤は炎熱の術式で相手フォロワーを打ち取り、天輪のゴーレムでさらに複数交換を狙う。相手が速攻型とわかったら、破砕のための土の印も早めに場に出しておく。


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▲苦手なドラゴンでも、返せるカードが手札になければゴリラの前には無力。
ジークフリートの効果はもちろん巨兵には効かない。相手がバハムートやゼウスを飛ばしてくるより前に巨兵をプレイできれば、勝てる見込みはある。


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▲黒死の仮面で安心しているヴおじだが、現実は無情である。
虹の輝きは序盤のテンポロスを狙える他にも、相手の奇策の裏をかけるので有用。


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▲アンリエットのコンボは相手はそこまで警戒していないことも多い。
たまに見かける御旗ロイヤルや旅ガエルロイヤルにはローランの採用がほぼないので、リーサル圏内に入らなければこちらのコンボが決め易い。


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▲メルヴィのドロー効果でキーカードを揃えるのも悪くない。
相手のハンドが7枚以上ならデメリットにはならないので、使うタイミングを見極めよう。


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▲対ウィッチの相性は良好。
そもそもTOG環境でウィッチがそこまで多くないというのもあるが、同じ土のミラーマッチングであれば勝率は高い。


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▲まさにパワーの権化。巨兵登場時のエフェクトは必見。


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▲流れるようなトップ解決でアンリエットをドローし、巨兵の確殺2回攻撃が決まった。
ノーユーダメ。ゴリラパワーキンジラレタチカラ。


■使用感

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正直、TOG新カード発表時には「こいつは強いカードがまたウィッチに追加されるな!」と期待していたが、
悪い意味で期待を裏切ってくれました。

巨兵自体は決して弱くないけれど、いかんせん現環境だと簡単に巨兵が倒されてしまうことが多過ぎる。10戦回して3回勝てればまだマシで、特に現状ではドラゴンとビショップが環境を席巻しているのが辛いです。超越に対してほぼ殴り勝てる点はこのゴリラデッキの美点でもあり、こちらがスムーズに巨兵とアンリエットのコンボカードを揃えていれば、苦手な相手だろうが何だろうが問答無用で殴り倒せるパワーはあります。

ハマった時の爆発力は凄まじい。 まさにピーキーなゴリラデッキ。今後新たにリザやキャプテン・リーシャのような秘術専用のダメージ保護カードが出れば、魔導の巨兵デッキは大化けしそうな気がします。
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